ヤマゼンコミュニケイションズ株式会社(栃木県宇都宮市、代表取締役:山本征一郎)が運営するマーケティング調査部門が「栃木県在住のインターネットユーザー」を対象に、「国内の世界遺産」について調査しました。
調査期間:2013年8月20日~8月26日の7日間
回答総数:1,365サンプル
「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」が今年世界文化遺産に登録され、連日メディアで報道され高い認知度となった。対して、栃木県の世界遺産である「日光の社寺」は栃木県民にどのくらい認知されているのかを、日本全国の世界遺産と比較しつつ把握する。
国内の世界遺産で知っているものを聞いたところ、「日光の社寺」が90%を占めた。次いで「屋久島」「富士山」が認知度70%を超えた。また、今年世界文化遺産に登録された「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」も、連日テレビや新聞などのメディアで報道されたことにより高い認知度となった。世界遺産に登録されてから行ったことのある国内の世界遺産については、「日光の社寺」が76%で最もスコアが高く、次いで「古都京都の文化財」34%、「原爆ドーム」32%となった。また、「屋久島」は認知度が高いが来訪経験は低く、知っていても距離的・体力的になかなか行くことは難しいと思われる。
※「日光の社寺」に来訪したことのある回答者のみ集計
世界遺産登録後に「日光の社寺」に来訪したことのある回答者に来訪回数を聞いたところ、「3~4回」が3割を占め、平均で4.12回という結果が出た。(※「11回以上」を11回として計算)
今後行ってみたい(再訪を含む)国内の世界遺産を聞いたところ、「屋久島」が56%で最もスコアが高く、以下「小笠原諸島」38%、「知床」31%と続く。上記の3つの世界遺産はいずれも来訪経験が1割以下となっており、栃木県民にとって行きたいけどなかなか行くことが難しい地域となっている。「日光の社寺」の来訪意欲は13%にとどまったが、既に7割の回答者が既に行ったことがあることに加えて、距離的に近いこともあり、構えなくても行ってしまうことが考えられる。フリーアンサーでも、「県外の知人を連れて行くために何回も「日光の社寺」に行っている」という意見があった。
「日光の社寺」の世界遺産としての認知度の高さ、訪問経験の多さから、「日光の社寺」が世界遺産になっていることは栃木県民にとって浸透していると言える結果となった。
行ってみたい世界遺産のトップ3である「屋久島」「小笠原諸島」「知床」は、いずれも海に囲まれた「島」か「半島」であり、日本の最南端と最北端の道県である。この結果は、海なし県である栃木県民の「あこがれ」とも捉えることができるのではないか。
また、行ったことがある世界遺産で「日光の社寺」に続いた「古都京都の文化財」や「原爆ドーム」は、フリーアンサーから修学旅行等で行く機会が多かったと思われる。
調査目的:栃木県民の「国内の世界遺産」の来訪動向の把握
調査対象:栃木県在住の10代~80代の男女
調査方法:タウン情報サイト「栃ナビ!」を利用した、インターネットアンケート
調査期間:2013年8月20日~8月26日の7日間
回答者数:回答総数 1,365サンプル
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